<certainty>

<certainty> 当該マークアップの確信度を示す. 21.1.2 構造的な確信度の表示法
モジュールcertainty — 21 確信度・責任
属性
target 確信度の対象となる要素を示す.
状態 必須
データ型 1–∞ occurrences of

<rng:ref name="data.pointer"/>
data.pointer
空白文字で区切られる
空白で区切られた一連の識別子(URI).
Elizabeth went to <persName xml:id="ESX">Essex</persName>
<certainty target="#ESXlocus="gidegree="0.6"/>
解説
複数の識別子がある場合,要素certaintyは,その全ての要 素を対象にすると解釈される.注釈対象となる要素に識別子が付与さ れていない場合,当該要素の値は要素ptrの識別子であるべ きである.この間接参照機能についての詳細は16 Linking, Segmentation, and Alignment を参照のこと.
locus 当該確信度が該当する場所の詳細を示す.例えば,要素全体,開始タグ または終了タグの正確な位置,特定属性の値,など.
状態 必須
データ型

<rng:ref name="data.enumerated"/>
data.enumerated
提案する値は以下の通り:
gi
要素全体に対する不確かさ.
startLoc
開始タグに対する不確かさ.
endLoc
終了タグに対する不確かさ.
location
開始タグ・終了タグの両方に対する不確かさ.
attrName
当該属性の値に対する不確かさ.
transcribedContent
当該要素の内容は,元テキストからの正しい転記ではないかもしれ ない.
suppliedContent
当該要素の内容は,利用者から正しく付与されていないかもしれな い.例えば,要素corrやabbrevが付与されている場合.
解説
当該属性が付与される場合,名前には必ず接頭辞att. が付く.
assertedValue 懸案の部分に対する代替値を示す.例えば,共通識別子(GI),転記,属 性値,(他の開始・終了地点を示す)要素anchorの識別子,な ど.属性assertedValueがある場合,属性 degreeで定義された確信度は,属性 assertedValueにある値への確信度を示す. 何もない場合には,当該テキスト中の当該マークアップに該当する.
状態 推薦される
データ型

<rng:choice>
<rng:ref name="data.pointer"/>
<rng:ref name="data.name"/>
<rng:ref name="data.word"/>
</rng:choice>
data.pointer | data.name | data.word
共通識別子,属性値,場所(例えば,要素anchorptrの場所),その他適切な代替値.
<certainty
  target="#ESX"
  locus="gi"
  assertedValue="place"
  degree="0.2"/>
解説
当該属性は,当該要素に対する代替値の確信度を示している. 上の例では,符号化する人が当該可能性(.2)を示している.これは当 該要素に使用される共通識別子は,persNameではなく placeであるべき可能性の度合いを示している.
given 当該確信度が成立する条件を示す.
状態 推薦される
データ型 1–∞ occurrences of

<rng:ref name="data.pointer"/>
data.pointer
空白文字で区切られる
当該確信度の成立する条件の特徴を示す記述へのポインタ.
解説
プロジェクトによっては,当該属性で使用される用語を管理したいだ ろう.
当該属性値として考えられるものは,他の要素certaintyの 識別子またはそのリストである.従って,この要素certainty による連鎖は,確率ネットワークを作ることができる.この確率ネット ワークは,条件の付かない(属性givenがない)要素 certaintyをベースに作られる.この要素の鎖は,以下のよう に解釈することができる. ある要素certaintyを前提条件として参照している場合, 属性にある確信度は,前提条件の内容ではなく,当該要素に関する記述 を対象としたものである.例えば,上の例では,初めの要素 certaintyは,msmとしてある新しい 筆写者の識別子の確信度を示している.2番目のそれは,新しい筆写者 がmsmとすれば, Essexが個人名であるということの確信度を示 している.この2番目の要素certaintyにあるのは,msmが新し 筆写者である確信度が0.6であるということではなく,msmは新しい筆写 者であるとしていることに注意して欲しい.このように確率ネットワー クを作ることが推奨される.
果敢な人は,他の要素や散文的記述を参照し,要素alt, join, notなどの素性構造向け連結子を使い, 複雑な確率ネットワークを作ろうとするかもしれない.しかし,当該要 素certaintyが,確信度を明瞭に示す包括的な解決策であると は,現時点では考えていない.
degree 属性locusで示された対象のに付与される確信度の程度を示 す.
状態 任意
データ型

<rng:ref name="data.probability"/>
data.probability
当該モジュールを使用するもの
下位
core: desc gloss
tagdocs: altIdent equiv
宣言

<rng:element name="certainty">
<rng:ref name="att.global.attributes"/>
<rng:attribute name="target">
 <rng:list>
  <rng:oneOrMore>
   <rng:ref name="data.pointer"/>
  </rng:oneOrMore>
 </rng:list>
</rng:attribute>
<rng:attribute name="locus">
 <rng:choice>
  <rng:value>gi</rng:value>
  <rng:value>startLoc</rng:value>
  <rng:value>endLoc</rng:value>
  <rng:value>location</rng:value>
  <rng:value>attrName</rng:value>
  <rng:value>transcribedContent</rng:value>
  <rng:value>suppliedContent</rng:value>
  <rng:data type="Name"/>
 </rng:choice>
</rng:attribute>
<rng:optional>
 <rng:attribute name="assertedValue">
  <rng:choice>
   <rng:ref name="data.pointer"/>
   <rng:ref name="data.name"/>
   <rng:ref name="data.word"/>
  </rng:choice>
 </rng:attribute>
</rng:optional>
<rng:optional>
 <rng:attribute name="given">
  <rng:list>
   <rng:oneOrMore>
    <rng:ref name="data.pointer"/>
   </rng:oneOrMore>
  </rng:list>
 </rng:attribute>
</rng:optional>
<rng:optional>
 <rng:attribute name="degree">
  <rng:ref name="data.probability"/>
 </rng:attribute>
</rng:optional>
<rng:zeroOrMore>
 <rng:ref name="model.glossLike"/>
</rng:zeroOrMore>
</rng:element>
element certainty
{
   att.global.attributes,
   attribute target { list { data.pointer+ } },
   attribute locus
   {
      "gi"
    | "startLoc"
    | "endLoc"
    | "location"
    | "attrName"
    | "transcribedContent"
    | "suppliedContent"
    | xsd:Name
   },
   attribute assertedValue { data.pointer | data.name | data.word }?,
   attribute given { list { data.pointer+ } }?,
   attribute degree { data.probability }?,
   model.glossLike*
}

(この例については21.1.2 構造的な確信度の表示法を参照)

Earnest went to <anchor xml:id="A1"/> old
<persName xml:id="SYB">Saybrook</persName>.

<certainty
  xml:id="c1"
  target="#SYB"
  locus="gi"
  degree="0.6"/>

<certainty
  target="#SYB"
  locus="startLoc"
  given="#c1"
  degree="0.9"/>

<certainty
  xml:id="C-c2"
  target="#SYB"
  locus="gi"
  assertedValue="persName"
  degree="0.4"/>

<certainty
  target="#SYB"
  locus="startLoc"
  given="#C-c2"
  degree="0.5"/>

<certainty
  target="#SYB"
  locus="startLoc"
  assertedValue="#a1"
  given="#c1"
  degree="0.5"/>