付記 日本語版について

このwebページは,TEIガイドラインP5(v.1.0)日本語版の,私的な公開ページです.翻訳作業が完了した後に,正式な公開とする予定です.ここで公開されているデータは,私的な公開ページであることから,今となっては顧みる人は殆どいないであろう,旧来の原則を,みなさまに求めます.それは,ページの内容を個人で読むことは認められますが,このページの内容を私的な利益のために使用したり,または,他人に伝えることは認められない,というものです.この旧来の原則・ルールの背景や意味が分からない方は,情報・通信の専門家にお尋ね下さい.この原則を求めることから,みなさまには,本ページは,如何なる形式においても引用できませんことを,ご理解いただきたく,お願いいたします.

TEIガイドラインの翻訳は,2003年の秋頃から,旧版であるP4を対象に,大矢が私的に作業を進めました.手元にあるデータでは,2004年の時点で,11章分の翻訳を済ませています.その後,京都大学のChristian Wittern先生と話し合い,P4の翻訳を中止し,出版が計画されていたP5を対象とした翻訳を始めることにしました.ここら辺の経緯は,TEI Day in Kyoto 2006のポスターの資料にまとめてあります.

TEIガイドラインP5の翻訳は,はじめから,組織的な翻訳を想定していたことから,はじめに,旧版でいうリファレンス部, つまり,要素,属性,クラスの定義集の部分から翻訳を始めました.これは,2006年の10月に完成し,同じ月にカナダのビクトリアで開催されましたTEIの年会で発表されました.翌2007年には,ALLCからTEI Translation Projectとして研究助成を得ています.残念ながら,その後,この翻訳活動は実質上中断してしまいました. ひとつは,大矢の怠慢に起因するものですが,もうひとつの要因とし て,P5から版管理の方針が大幅に変更され,バージョンを刻々と変化 させるものになったことがあります. ご想像の通り,翻訳活動には時間が必要となります.英語版の度重な る改版に対応するには,相当の労力を必要とします. また,これは,翻訳に限らず,対応するソフトウェアにとっても同様 です. さらに,一般的に,規格,または,それに準ずる参照される規則は, 改版は慎重に行われ,修正は,改版とは別にされるのものです. TEIガイドラインP5では,この原則を変え,ソフトウェアの様な版管 理の方針を採用するに至りました. 大矢は,しばらくの間,翻訳の対象とする版を決めかね,翻訳活動が 停滞しました. 翻訳活動が再開したのは,大矢が,2009年にChristian Wittern先生 から翻訳状況を訊ねられ,さらに,2010年に永崎研宣さんから,TEIの日 本語訳が求められている,との話を頂きましたことがきっかけです. 2010年の4月から,小原平先生,千葉庄寿先生,永崎研宣さん,川端 良子さんを,2011年5月からは松田訓典さんを翻訳者として迎え,翻訳活動 が再開されることになりました.

TEIの活動や,TEIガイドラインについての解説は,長瀬真理先生, 土屋俊先生,千葉庄寿先生らが,日本語による案内を各所でされてきま した. 現在では,永崎研宣さんをはじめ,TEIを使う研究が日本でもされる ようになってきました. それでも,日本語で読めるTEIに関する資料は十分とはいえません. このTEIガイドラインP5日本語版が,TEIガイドラインの内容を,日本 の研究者に少しでも知って頂くきっかけとなり,既にされている論議 を改めてする無駄をなくし,また,先人と同じ間違いを辿ることな く,資料の電子化が進められることに貢献できればと存じます.

各章の翻訳担当者は,以下のようになっています.

  1. ガイドラインの来歴
  2. 献呈
  3. 序文(大矢一志)
  4. ガイドラインについて(大矢一志)
  5. XML入門(大矢一志)
  6. 言語と文字集合(松田訓典)
  1. TEIの基礎構造(大矢一志)
  2. TEIヘダー(大矢一志)
  3. コアモジュール(大矢一志)
  4. テキスト構造モジュール(大矢一志)
  5. 標準化されていない文字と字形の表現(永崎研宣)
  6. 韻文
  7. Performance Texts
  8. Transcriptions of Speech
  9. Dictionaries
  10. Manuscript Description
  11. Representation of Primary Sources
  12. 校本
  13. 名前,日付,人物,場所
  14. 図・表・式(大矢一志)
  15. Language Corpora
  16. リンク,分割,統合(大矢一志)
  17. 簡易分析機能(大矢一志)
  18. 素性構造(大矢一志)
  19. グラフ,ネットワーク,木(大矢一志)
  20. 非階層構造(大矢一志)
  21. 確信度・責任(大矢一志)
  22. ドキュメンテーション向け要素
  23. TEIの使い方
後付にあるリファレンスは,全て大矢が翻訳を担当しました. また,大矢は監訳を担当しています.

上記の各章のうち, 「6. 韻文」「7. Performance Texts」「13. 名前,日付,人物,場所」の各章の翻訳担 当者を募っています.ご関心があります方がおられましたら,大矢ま でご連絡を頂ければと存じます. また,この私的公開ページの主たる目的は,翻訳に関する間違いを修 正することにあります. 翻訳の検証は,翻訳者・監訳者が担う作業ではありますが,善意のコ メントを頂けますようであれば,大矢までご連絡を頂ければ,大変あ りがたく存じます.(2012年3月31日大矢一志記)

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